どくしょにっき。

読んだ本の感想を書いていきます。本のチョイスはテキトーです。

Winny 天才プログラマー金子勇との7年半

こんにちは、霜月です。

壇俊光さんの書かれた「Winny 天才プログラマー金子勇との7年半」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!本書は超おすすめです。

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

インターネット上のビジネスに欠かせないP2P(ピア・ツー・ピア)技術。その可能性を開拓した「Winny」の開発者・金子勇は、2004年、「著作権法違反幇助」の疑いで逮捕・起訴され、無罪判決が確定するまでに7年半もの年月がかかりました。

本書は、「Winny事件」弁護団の事務局長を務めた壇俊光氏が自身のブログを元に小説としてまとめたものです。日本のインターネット技術の発展に負の影響を残したと言われる裁判の経緯を追いながら、壇弁護士が見た金子氏の人物像、Winnyの核心を語ります。

推薦文は、2ちゃんねる開設者・ひろゆき氏から寄せられました

 

読もうと思ったキッカケ

当時は本当に衝撃的だったし、無罪になって安心したし、2023年の映画も見たので!

winny-movie.com

 

感想

内容はある程度理解した上で読みましたが、やはり胸を揺さぶられました。もし逮捕になんかなっていなかったら、日本は世界をリードするIT大国になっていたはずだと思います。YouTubeTwitterFacebookも、誰よりも先に似たような技術を思いついたとしても、「違法な動画がアップロードされたら逮捕されるから」と開発を尻込みした人が、日本には実際にいたようです。因みに、2ちゃんのひろゆきも、掲示板で違法なやり取りが行われていたからといって訴えられそうになったこともあったんですが、壇さんが弁護人としてついてくれて不起訴になったそうな。あ、コインハイブ事件も忘れてはいけませんね。

 

1章:捜査弁護

第1章は胸熱です。2003年11月27日、金子さん逮捕から弁護団が動いていきます。そして、2ちゃんで寄付金も募って1,600万も集まったとのこと。「47シガンガレ」名義はうるっときました。それなのに「シャチハタ男」は笑ってしまいましたw

何故Winnyを作ったのか?の問いの答えが「そこに山があったから」なのも、ITに限らず技術者からしたら別に妥当な理由ですよね。

 

2章:起訴から公判まで

第2章も胸熱です。金子さんの自由奔放エピソードにクスッとしつつ。

「私は自分の人生のうち5年を貴方のために使う。貴方は残りの人生を、これから日本で生まれてくる技術者のために使って欲しい」

金子の答えは、

「ハイ。今までもそうでしたし」

ここで泣かない人いるんですかねえ。

 

3章:1審弁護―前哨戦

第3章はやや胸糞。短いですがひろゆきが登場w

 

4章:1審弁護―警察証人尋問

第4章も胸熱。有名な「満えい」エピソードが載ってます。

 

5章:1審弁護―技術立証

第5章も胸熱。カプセルマンと村井純先生が登場w w

と、「Winnyの技術」という本についても触れられてます。

 

6章:1審弁護―被告人質問

第6章はやや胸糞。この検察官なんなんだ!!

 

7章:地裁判決

第7章はマジで胸糞。被告人を罰金150万円に処する。

 

8章:控訴審

第8章は超胸熱。壇さん漢や。

 

9章:高裁判決

晴れて逆転!無罪!!

 

10章:最高裁決定

Winny事件は無事終了しましたが、金子さんの技術者としての時間が奪われたことは悔やまれます。闘われた皆さんお疲れ様でした。

 

 

改めて、本書はWinny事件について振り返り、理解したい人にはおすすめだと思います。個人的には全エンジニアに読んでもらいたいくらいです。金子さんのパソコンオタクマインドは心に来るものがあります。

金子さんは2013年に亡くなってしまいましたが、こうやって壇さんが本を出したり、映画になったり、当時の誤解が解消されて欲しいのと同時に、金子さんの偉大さも併せて知れ渡って欲しいなと思っています。

あと、ブロックチェーンP2Pが使われていますが、論文を出した「サトシナカモト」が金子さんの技術を参考にしていた、とかだったら胸熱だなあとww

とにかく、良い本です(良い本というか壇さん自身が書いてるんですが)!

誰も教えてくれないお金と経済のしくみ

こんにちは、霜月です。

森永康平さんの書かれた「誰も教えてくれないお金と経済のしくみ」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

お金はどうやってできて、どのように世の中を回っているのか?

日本はお金の教育遅れていると言われて久しいなか、新進気鋭の経済アナリストで金融教育の会社も経営する森永康平氏が一生お金で苦労しないためのお金の知識を解説する。使う、貯める、稼ぐ、増やす、そして減らさないといったお金の基本的な仕組みから経済のことまで、豊富な図解とイラストでスッキリ理解できる一冊です。
 

 

読もうと思ったキッカケ

金融知識が皆無なため、初心者向けの本を読みたかったから!

 

感想

とてもわかりやすい本でした。本書のテーマは「お金と経済」ですが、幅広いトピック(貯金の話から政治の話まで)に触れており、大変勉強になりました。また、イラストや図表の引用が多く、具体的な数字を知ることができたのも良かったです。

 

1章:「使う」「貯める」「増やす」お金の基本を知ろう!

本章はお金の基本的な考え方がテーマでした。日本人は無意識のうちに「貯金は良いこと」だと刷り込まれていますが、その常識は正解なのか?についてまとめられていました。

特に驚いたのは、日本の「貯金箱」のイメージは穴が1つある豚さんですが、米国の貯金箱は穴が4つあるということ。使う、貯める、増やす、寄付する、の4つの用途とのことで、幼いころから投資や寄付について考える機会があるのは日本との違いですね。

 

また、以下も勉強になりました。

  • お金持ちの定義を「1億円以上の資産を保有している」とした場合、日本では133万世帯いる(NRI
  • 贅沢とは「実際の生活が必要とする以上の、分に過ぎた消費」
  • 老後に夫婦2人で生活するには日常生活費として月最低22万必要
  • ゆとりのある老後を過ごすためには、日常生活費+14万円必要
  • 日本人の金融資産のうち、現金/預金は54%を占める(米国は13%)
  • 上記原因は長いデフレに苦しんだため(物価が下がったため現金の価値が上がったため)
  • 競馬の払戻率は7割超で、宝くじは4割

 

2章:お金を稼ぐことについて教えて

本章ではお金の稼ぎ方がテーマでした。資本論で有名なマルクスの考え方について簡単に解説されており、勉強になりました。賃金の引き換えに労働を貰うが、資本家は賃金以上の労働(剰余価値)を生み出して利益を得ている。そのため、資本側にならないとお金を搾取され続けるということらしいです。この点を理解した上で、自分が「労働者」でい続けるのかを選択すべきと仰っていました。

 

また、以下も勉強になりました。

  • 日本の全労働者のうち、非正規雇用者は約4割
  • 2018年時点での平均給与額は男性は545万円、女性は293万円(国税庁
  • 働き方改革とは「働く方々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための改革」(厚生労働省
  • 労働力確保のための主な施策は①高齢者の登用②女性の労働市場への参加③外国人労働の活用④ITやAIの駆使
  • 日本で出産/育児を理由に退職する女性は、出産前有職者のうち約5割

 

3章:将来のお金はどうやって蓄えればいいの?

本章は将来必要となる費用や貰える費用など、将来のお金がテーマです。子育てや介護にかかる費用や年金、投資について具体的に解説されていて、個人的には1番勉強になった章でした。文部科学省と日本政策金融公庫の調査によると、子供が幼稚園〜大学まで仮に全て公立だったとして、必要となる教育費は約1000万円とのこと。そこに塾代や交通費、その他の習い事や留学が必要となれば更に上乗せです。こういった具体的な数字は大事ですね。

 

また、以下も勉強になりました。

  • 介護にかかる月額費用は7.8万円(介護施設代や医療やオムツ代)
  • お金を使わないことが正解なのではなく、使うことが最も良い選択であれば使うべき。安ければいいというのは間違い。
  • 国民年金の受給額は1999年の年額80万円から2019年には年額78万円とわずかに減少
  • 一般的な年金とは公的年金を指し、公的年金国民年金と厚生年金に分けられる、国民年金は20歳以上60歳未満の人は全員加入し、厚生年金は会社員や公務員が加入。2019年度における厚生年金の平均受給額は14万円で男性は16万円、女性が10万円。
  • 個人で加入する私的年金確定拠出年金など
  • 年金を受け取るタイミングによって受給額は変動する。繰り上げ請求(60-64歳で早めに貰う)すると1ヶ月あたり受給額は0.5%減り、繰り下げ請求(66-70歳で遅く貰う)すると0.7%増える
  • 投資の世界で「リスク」とはリターンの振れ幅を指す
  • 日本銀行の金融政策理念は「物価の安定を図ることを通じて、国民経済の健全な発展に資すること」

 

4章:最新のお金について教えて

本章はキャッシュレスや副収入、詐欺被害などについてがテーマです。電子マネーは主に交通系、クレジットカード系、QRコード系に分類されるのですが、2019年の日本の最終章市支出のうち、電子マネーで支払われた割合は1.9%とのこと。車や家はPASMOやPayPayで買えないので、この数字をどう受け止めたらいいのかしらと思いましたが、QRコード決済の割合が2018年から2019年で約6倍になり、急速に普及しているのには納得でした(経産省)。

私は普段キャッシュレス決済(特にクレジット)がメインで、現金はほぼ使いません。しかし、ラーメン屋さんや街のパン屋さんなどの飲食店では現金のみの場合が割と多いので、不便だなあと感じてしまいます(その為、5000円だけ持ち歩いています)。

 

また、以下も勉強になりました。

  • 2019年の特殊詐欺の被害総額は300億円(警察庁
  • 副業系隙間ワーカーは年間で平均63万円得ているが、全体の55%は10万円未満(国税庁

 

5章:そもそもお金はどうやって世の中を回っているの?

本章は国家レベルのお金の話がテーマです。金融初心者の私には少々難しい内容でしたが、教養としてこれくらいは理解してないといけないなあと思いました...。特に、「2019年の月次の実質消費支出のうち、対前年同月変化率が最も増加した月は?」というクイズにはパッと「9月」と答えられないとまずい気がしました(汗)10月には消費増税があったので、9月には駆け込み需要が発生しましたね。

ミクロな視点も大事ではあるものの、経済自体がどうなっているのかというマクロな視点も持つようにしましょう。

本当にその通りだなと。

 

また、以下も勉強になりました。

  • 経済大国はGDPの額によってランキングが作成されている
  • インフレには2種類あり、景気が良くなることが人々がモノを買い、値段が上がることをディマンドプルインフレと言い、原材料の値段が高騰することで値段が上がることをコストプッシュインフレと言う
  • 経済政策には2種類あり、金利を上下させてお金の量を調整するのは金融政策、公共投資や税率調整するのは財政政策
  • 円高になると海外旅行はし辛くなるが、輸出産業からすると追い風になる
  • 一方で、企業も為替変動対策をしているので、輸出産業に投資をすれば儲かると思わないこと

 

 

本書は金融の基礎について学ぶのにとても良い本でした!著者が最後に綴っていましたが、お金は歴史的な事実をしっかり学んで柔軟に考え方を変化させることが大事だと改めて感じました。

キレイはこれでつくれます

こんにちは、霜月です。

MEGUMIさんの書かれた「キレイはこれでつくれます」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

美容できれいになって新しい自分を手に入れる!女優、タレント、妻、母として最高潮に忙しい美容オタクMEGUMIが教える、忙しくてもきれいになれる美肌、メイク、カラダ、美髪、心のコツ86!2023年、この本であなたは美しくなる!きれいになって自己肯定感も手に入る!

 

読もうと思ったキッカケ

中田のあっちゃんのYouTubeで紹介されていて、とても参考になる本だと感じたから!

また、最近美容に関心が持てるようになったからw

(因みにこの動画、とてもクオリティ高いです!)


www.youtube.com

 

感想

とっても良い本でした!綺麗になるためのTipsがまとめられているだけではなく、綺麗になることで人生を楽しみ自分に自信を持てるようになれる!というメッセージを感じました。美容トレンドを追いかけると「女子のときめき」を得ることができるらしいので、私も大事にしようと思います。

 

はじめに

元々グラビアアイドルだったMEGUMIさんは、長い年月を南国で過ごしたことから30歳の時にほうれい線がくっきりと出てしまい、とても悩まれたそうです。自己肯定感も下がってしまったようですが、ガチで美容をしようと決心し、なんと1000種類以上の美容法を試したそうです。

 

Chapter1:運命を変えるスキンケア

本章では「スキン」がテーマです。MEGUMIさんはシートマスク激推しのようで、熱く語られています。朝のスキンケアは以下の流れがおすすめとのこと。

  1. 洗顔
  2. シートマスク
  3. 美容液
  4. クリーム
  5. リップクリーム
  6. 日焼け止め
  7. まつ毛美容液
  8. 頭皮ケア

上記を毎日欠かさずに行うことが何よりも重要なので、継続するために「生活動線」にアイテムを配置すると良いそうです。私もリビングとデスク、洗面台にこれら置いています(サボってしまうから...)。

また、クレンジングについても触れられていて、ポイントメイク(アイメイクやリップ)は先に落とすと良いそうです。絶対に擦らないことが大事!

個人的に驚きだったのは頭皮マッサージです。顔の引き上げだけでなく、肩こりにも効果があるので毎日取り入れたいなあと。

私はサウナに激ハマりしているのですが、MEGUMIさんも通っているとのこと!どんなに忙しくても最低週に1度は行くそうで、毛穴レスなスキンになります。

それから、オーラルケアも超大事。歯が綺麗なデヴィ夫人のルーティーンが紹介されているのですが、なんと1日5回は歯を磨くとのこと。朝晩と食事後です。勿論フロスも大事!

 

Chapter2:自分史上最高メイク

本章では「メイク」がテーマです。メイクには「旬」があるので、最近のトレンドを把握するには、デパートのコスメカウンターや薬局に通うことが大事。MEGUMIさんは、特にアイシャドウはシーズンごとに新商品を購入しているそうです。塗り方のポイントは、目尻から塗ることで、目を伏せた時にも色が綺麗に見えるそうです。

また、眉についてですが、長いと気が強く見えて、短いと目が小さく見えるので適度な長さが大事。

印象に残ったのはリップの話で、「大人メイク」のポイントは赤を使用することだそうです。赤にも様々な色があるので(白って200色あんねん...)、試して自分に合う色を見つけるといいそうです!

最後に、フィックスミストを使ってメイクのよれを防止しましょう(道具の手入れも忘れずに)。

 

Chapter3:記憶に残す女のカラダ

本章では「ボディケア」がテーマです。お尻やバストや背中、セルライトなどについて書かれています。どんな本にも書かれていますが、特に40代は運動習慣が大事。

 

Chapter4:心の奪う美人のサラ髪

本章では「ヘア」がテーマです。35歳を過ぎると髪質がツヤからマットに変わるため、いくらスキンケアを頑張っても、ヘアケアを疎かにしているとギャップが生まれ老けて見えるとのこと!

シャンプー前にはクシでしっかりと通し、ぬるま湯で髪の毛を洗い流す(この時、単に濡らすのではなく汚れを洗い流すことを意識する)。シャンプーは泡立てることが汚れを落とすポイントのため、泡立たなかったら2回洗うよ良いそうです。

頭皮も乾燥するので、ローションを使うべし(なるほど...)。疲れてドライヤーを忘れてしまうこともありますが、ドライヤーしないくらいなら髪の毛を洗うのは翌日にした方が良いそうです。

また、メイクやファッションと同じく、パーソナルカラー診断を行うと自分にあったヘアカラー等が理解でき、一生使えて垢抜けるためおすすめだそうです!

 

Chapter5:心とカラダを整える

本章は「リラックス」がテーマです。自律神経を整えるために、バスタイムを楽しむこと。お風呂に入ることが面倒な人は、楽しみになるような工夫(例えば特別なボディソープを購入)に投資すること。

ハーブティーやアロマはリラックス効果が大きい。朝のウォーキングも同様。

嫌なことが起きた際にはノートに書き出すと良いが、結局は3パターンしかないことに気づく(確かに...)。

  1. 時間が解決する
  2. 自分が悪いので謝るしかない
  3. 相手が悪いから許すしかない

これが理解できていると、多少は気持ちが落ち着きますね...。

 

おわりに

人生いろいろ辛いこともありますが、美容は強い味方になります。とても大きなリターンですね。

 

本書は美容について学ぶのにとても良い本でした!私は美容にそこまで関心があるタイプではなかったのですが、「美容を通して人生を豊かにしよう」というメッセージがとても素敵だなあと感じました。

 

美容常識の9割は嘘

こんにちは、霜月です。

落合博子さんの書かれた「美容常識の9割は嘘」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

「コラーゲンはお肌をプルプルにする」「日焼け止めのSPF値は高いほど効く」「シャンプーなどに入っている界面活性剤は危険」「お風呂のあとの化粧水は必須」……。これらはすべて、真っ赤なウソだと著者は語ります。本書では、約30年に渡って、多くの患者の肌の悩みを解決してきた再生医療のプロフェッショナルが、これまで語られてきた美容常識のウソを暴き、科学的エビデンスのある「究極×最強のスキンケア法」を紹介します。「化粧品は『浸透させる』と生命が危険!?」「『オーガニック』『天然成分由来』に騙されてはいけない」「肌荒れ・乾燥肌は“洗いすぎ”が原因だった」「化粧品の『経皮毒』は科学的にはあり得ない」「“鉱物油が危険”は昔の話――安全性が高い保湿剤」「石けんとボディーソープ、使うならどっち!?」など、女性なら誰もが気になる疑問に答えます。誰でも簡単にハリツヤのある美肌を手に入れられる1冊!

 

読もうと思ったキッカケ

Amazon Primeで無料で読めたので!

 

感想

化粧品は「肌を健やかに保つこと」が目的であって、治療ができるわけではないと改めてわかりました。そして、必要以上に美容をやりすぎてはいけないけども、女性という生き物は美容のために何かをしたくて仕方がないものだということも、併せて理解できました。美容の知識が全くない私にとっては専門用語が多い箇所は読み飛ばしましたが、とても分かりやすい本でした!

 

STEP01:お肌のこと、どれくらい知っていますか?

本章では、肌の基本的な働きや仕組みについて説明されています。

美肌を手に入れる1番の近道は、肌の仕組みを正しく理解すること。よく言う「肌の奥まで浸透」の「奥」とは角質層のことらしいです。肌は表皮と真皮に分かれますが、角質層とは表皮の1番外側の「死んだ細胞」で作られているため、いくら保湿しても生き返りはしないようです。

そして、つい忘れてましたが皮膚の目的は体を守ること。外から変なものを入れない、水分を飛ばさない、体温を保つ、などいくつかありますが、押し込んだりして簡単に浸透されたら困ると言うことですね。

 

STEP02:もう惑わされない!知っておきたい美容常識の真実

本章では、よく聞く美容のあれこれについて解説されています。

個人的に勉強になったと感じたのは以下。

  • 無添加」というのはメーカーが勝手に言っているだけで意味がない
  • SPFは15以上はほとんど変わらないので数値よりもこまめに塗ることが大事
  • 顔のマッサーには皮膚の線維組織を壊すのでやめるべき
  • 「午前2時以降の睡眠はゴールデンタイム」に医学的根拠はない

また、医薬品/医薬部外品/化粧品、の違いも今更ながら勉強になりました。医薬品は病気の治療や予防を目的とした薬、医薬部外品は日本独自のカテゴリで厚生労働省が認可した有効成分を一定濃度で含む製品、化粧品は医薬部外品より効果が穏やかで肌を健やかに保つための製品、だそうです。ただし、医薬部外品は化粧品よりも成分表示ルールが甘いようです。

 

STEP03:おさえておきたい!お馴染み美容成分のウソホント

本章ではより科学的な話について解説されています。ちょっと難しかったですが、美容好きの方は面白く感じる章だと思います!

美容音痴の私でもなるほどなと思ったのは、

  • シリコンが体に悪いと言う根拠はない
  • コラーゲンを食べてもコラーゲンは増えない
  • ビタミンCは皮膚細胞を作る栄養素なので積極的に摂るべし(ただし、摂りすぎても排出される)
  • 化粧品は「未開封で3年保存可能」が必要なので防腐剤フリーはあり得ない(本当に防腐剤フリーなら消費期限が記載)
  • シミには4種類あり①老人性色素斑②そばかす③肝斑④炎症後色素沈着

肌は本来、何もしなくても自ら正常な機能を保つ力を持っているのだから、化粧品を過信したり洗いすぎたり、余計なものを塗りたくりすぎるのは返って良くないそうです。

 

STEP04:医師が教える「肌構造が蘇るシンプルスキンケア」

本章では本書のまとめとして、著者のおすすめするスキンケアが紹介されています。どれも直ぐに実践できるものばかりでした。

肌につける成分はなるべく少ない方がいい、美容液かクリーム1点で化粧水は不要、肌は極力触らない、肌は洗いすぎない、ノーメイクか薄化粧の日は水かぬるま湯で洗うだけ、毎日日焼け止めを塗る。やるよりもやらないケアを!

加齢による肌の老化を防ぐには、外的ストレス(紫外線/乾燥/摩擦/喫煙)と内的ストレス(疲労/食生活の乱れ/睡眠不足/精神的ストレス)を減らすことが重要。

化粧品の目的は「肌を健やかに保つこと」なので過信してはいけない、と繰り返し述べられています。化粧品はあくまで楽しむものであり、治療ではありません。

 

 

本書はスキンケアの基礎を学ぶのにとても良い本でした!

最近話題となっている美容方でも、①触らない②擦らない③洗いすぎない④日焼け止め、はよく聞くなあと思ったのですんなり頭に入ってきました。

 

やっぱり英語をやりたい!

こんにちは、霜月です。

鳥飼玖美子さんの書かれた「やっぱり英語をやりたい!」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

英語ができるようになりたいと思っていても、成果が出ない、または過去に挫折したという経験を持つ人は多いだろう。一方で、独学で英語を身につける人もいる。いったい、どんなやり方をしているのか? 本書では、英語学習者の多くが抱くであろう切実な疑問に著者が答える形で、英語上達の秘訣を披露。英語の達人や著名人の勉強法も紹介され、自分に合った学び方のヒントが満載。インターネットや動画、AIの普及で、今やお金をかけなくても英語が身につく方法は無数にある。読み終わる頃には「今すぐ【「今すぐ」に傍点】英語をやりたい!」と思うこと、間違いなし。

 

読もうと思ったキッカケ

本屋さんをふらついていたら目に止まったので購入!

 

感想

本書は淡々としており少々辛口(?)なのですが、英語を学ぶのは何歳からだっていいんだよ、ということがよーく伝わりました。そして、日本人の英語コンプレックスに正面から向き合ってくれてる本です。私は仕事で英語の使用シーンが多く、挫けることが多々あるのですが、粛々と努力しようと改めて思えました。

 

第1章:英語を学ぶ

本書ではまず英語を学ぶと言うこと、について綴られています。正直、第1章だけでお腹いっぱいの内容でした。初っ端から「ぎくっ」としたのですが、

「英語なんて所詮は道具なんだよ」と割り切りたい意識の真相にあるのは、英語に対する潜在的なコンプレックスではないか。

日本人の多くは「英語は必要だ」「英語がないとこれから生きていけない」と誰もが思っているのに、「英語なんて道具なんだからスキルとしてやればいい」とも同時に思っている節があります。発音についても同様。心の中ではネイティブのように発音したいと思っていても「英語らしく発音するのは恥ずかしい」という風潮を作ったり。これらは共通してコンプレックスから生まれているのではないか?と著者は感じているようです。

しかし、英語はそんなに簡単ではないので、努力した分だけ右肩上がりには上達しません。AIですら「語学は時間をかけて学ぶしかない」と言っているようです。著者も、1年で習得できるなんて思ってはいけない、と断言しています。

とはいえ、それにもちゃんと理由があります。語学を習得する上での難易度が設けられており(米国政府国務省)、カテゴリが1〜4まであるのですが、「英語と近い関係にある」「英語と似ている」とされるオランダ語スペイン語・イタリア語、等と比べ、「英語母語話者には並外れて難しい」とされる言語には日本語・中国語・韓国語が該当するようです。それはつまり、日本語を母語にする人にとっても、英語を習得することは「並外れて難しい」に該当するのです。そりゃ、英語学習に挫折しますわ...。

「日本の母語が英語だったらこんなに苦労しなくても済んだのに」と思うこともあります。しかし、これについても著者が解説しています。日本が英国の植民地にならなかったからです。世界には英国ではないのに英語を話す国がありますが、どうしても歴史的な背景が関わってきています。「現地の言語を奪う立場」としては日本も例外ではなく、台湾・朝鮮半島ミャンマーの言語を奪った歴史があります。著者は海外のカンファレンスでイタリア人の研究者にこう言われたそうです。

言葉を奪われた側はそのことを忘れない。奪った方は忘れるが。

 

第2章:英語を話す

本章では英語を話せるようになるにはどのような勉強をしたらいいのか?について綴られています。よく耳にしたことありますが、海外の映画やドラマを見ることは「こう言うシーンでこういう言い方をするのか」と状況に合わせたフレーズの把握ができるため、効果的だそうです。しかし、話すと言う行為は「発話」なので受け身でいても話せるようにはならないので、オンライン英会話などで練習しましょう。...私もオンライン英会話を数年間続けてます!15分でもいいので毎日触れることが重要だそうです。そりゃそうだ!

 

第3章:「話すこと」を支える力

本章では読み書き及びリスニングについて綴られています。英語力を伸ばすのは満遍なくスキルを伸ばす必要があります。

  1. 読む:自分の興味のある分野で良い。多読と精読をバランス良く。
  2. 聞く:語彙力増やして英語に触れる。聞き流しはNG。
  3. 話す:ネイティブ信仰を捨てるべし。わかりやすさを重視。音読も効果的。

 

ジブリ映画の魔女の宅急便は約91%が中学英語なのだそうです。字幕で見ればほぼわかるのに、音だと弱く発音されるため聞き取れないことが多いだとか。

また、ネイティブの赤ちゃんですら、最初は「ばー」等の意味のない音から「ママ」になり、次に使用単語が2語になり、少しづつ会話ができるようになるそうです。母語が完成するのは10歳だとか。ネイティブで10年なら第二言語話者がちょっと勉強したところできるようになるわけないですね。

 

第4章:自分にあった学習法を見つける

本章では様々な方の勉強法が紹介されています。また、英語が上達しないのを年齢のせいにするな、受験英語が役に立たないとか言うな、と著者の熱い気持ちが綴られています。

 

第5章:訳すということ

本章ではAIの翻訳精度についてまとめられています。著者は英語の専門家ですがAIについてもよく調べられてるようです。

 

第6章:これからの英語学習を考える

最終章は語学を学ぶだけでなくその国の文化も学ぶ姿勢が大事だと言うことが綴られています。その中で紹介されていた「ファミリア」というブラジルからの移民者と地方の住民の軋轢を描いた映画が面白そうでした。

 

本書は英語学習に苦戦している方に喝を入れてくれる本だと感じました!

 

人は話し方が9割

こんにちは、霜月です。

永松茂久さんの書かれたベストセラー「人は話し方が9割」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

 

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

「もう会話で悩まない!疲れない!オロオロしない!」――もっと話し方がうまければ、人生うまくいくのに……。「話すこと」にまつわる悩みを挙げるとキリがありません。本書でお伝えするのは、コミュニケーションの基本である会話がうまくいくようになる、ちょっとした、でも多くの人が気づいていないエッセンス。過去に会話で失敗したトラウマもあっさり消え去ってしまうほど、人と話すことがラクになり、人間関係も、人生も、全部がよりよい方向に動き出します!

 

読もうと思ったキッカケ

有名な本なのにまだ読んでないなあと思い、ふと手に取りました。


感想

本書はベストセラーということもあり、正直ハードルが上がりすぎてしまった感がありました。内容についても特に驚くようなことは書かれていないのですが、誰もが理解できる大事なことが書かれているため、改めて勉強になったなあと思っています。「話し方は心のあり方」というのが本書のメッセージです!

 

第1章:人は「話し方」で9割決まる

本書は非常にキャッチーなタイトルなのですが、実は話し方はテクニックではなく「マインドセット」と「環境作り」が重要なのだとか。殆どの人は話すのが苦手なのではなく、話せるメンタルの状態ではないだけなのだそうです。第1章ではそんな話が主に綴られています。特に「聞き方」にフォーカスしています。

スティーブ・ジョブズのエピソードでこんな話が紹介されていました。

美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当は何を望んでいるのか見極めることが重要なんだ。

何となく「そりゃそうだ」と思ってしまう話ではあるのですが、このように「感覚的には理解していても、実践となるとなかなか出来ないこと」がまとめられています。特に私がなるほどなと思ったのは拡張話法です。感嘆・反復・共感・称賛・質問の5つが重要なのだそうです。

他にも、相手を否定しない、笑顔で頷く、など。

 

第2章:「また会いたい」と思われる人の話し方

第2章ではコミュニケーションをとっている中で使える小ネタがまとめられています。

苦手な人に自分から話しかけるのは避ける、褒める時には「やっぱり」を使う、正しい話ではなく相手が求める話をする、なるべく相手の名前を言う、自己紹介では経歴ではなく「思い」を話す、などなど。

 

第3章:人に嫌われない話し方

人に好かれるよりも嫌われないことの方が重要である、という話が第3章ではされています。話し上手な人は、嫌われないコツをよく押さえているとのこと。

余計な一言を言わない、相手が傷つく言葉を使わない、肩書きや立場で話し方を変えない。周りの人は意外と見ています。当たり前のことではありますが、常に自分ができているか?というと自信ないです...。

 

第4章:人を動かす人の話し方

本章ではこれまでの話を踏まえ、応用編として重要なことが綴られています。高圧的な人に対しては「いかに話さないか」が大事。何か反応してしまうと相手の思うツボなので、防御に徹しましょう。

 

 

「会話が上手くなると人間関係がよくなる」という著者のメッセージがよく伝わりました。

PRIDELESS受け入れるが正解

こんにちは、霜月です。

オリラジ・藤森慎吾さんの書かれた「PRIDELESS受け入れるが正解」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

こだわらない 逆らわない 競わない 諦めない

なぜオリラジ藤森はみんなに愛されるのか?
初めて明かす、過去、現在、未来
成功を呼ぶ「気くばり思考」のすすめ!


大ブレイク後に訪れた悪夢。
そこからの再起。
「チャラ男」がたどり着いた現在地とは?


読もうと思ったキッカケ

理由は忘れたのですが、何かのおすすめに表示されて何気なく購入。そしたらとてもいい本でした(笑)


感想

めちゃくちゃ面白かったです。あっちゃんと自分をよく分析しているなあと。何より、藤森君は人を蔑んだ発言をするのが大の苦手のため、芸人がよくやる「女性の容姿いじり」や「過度な暴言・暴力」で笑いをとることは出来ないという人間性が、シンプルに素敵だと思いました。「あっちゃんカッコいい〜!!」も「君カワウィ〜ね〜!!」も、相手を褒めて持ち上げるネタなので、自分にとってはやりやすかったとのこと。いや〜、いい話です。

 

第1章:過剰なダメ出し

本章では主にあっちゃんとの出会いとお笑いの世界に入るまでについてまとめられていました。お笑いをやろう!とあっちゃんを誘っても、暫くは「友達でいられなくなる」と断れていたようです。それでも根気よく誘ってOK貰って、そこからデビューに向けた特訓の日々。あっちゃんはこの時から一貫してストイックで真面目だったようです。ダメ出しばかりされて辛い思いをしたそうですが、それでも「この人なら大丈夫」と踏んで付いていくと決めたとのこと。

 

信じられる人を自分でしっかり選んだのなら、あとは相手の姿を見失わないようにしっかりついていく。そんな生き方があったっていいじゃないか。

だれもが先頭を歩こうとする必要なんてないのだ。

後に出て来ますが、このマインドが「プライドレス」なのだそうです。

 

第2章:ペラッペラの「チャラ男」

デビューしてからは本当に過酷な日々の繰り返しだったとのこと。経験が浅いせいか収録でも思うように発言できなかったり、あっちゃんとの仲も悪くなったり、「ダウンタウン」という正解との差に苦しんだり。

ただ、そんな状態の中でも藤森君はタモリさんとのやり取りを通して「チャラ男」というキャラを定着させていきます。そしてチャラ男ブーム到来。藤森君としては、普段の自分を誇張しただけのキャラなので、取り繕っていないやりやすいネタ(キャラ?)だったようです。

ひとの弱点を突っついていくよりも、相手が評価されたがっている部分をちゃんとピックアップして、褒めたりおもしろがったりすればいい。

この考えとても素敵だと思います。私も人を貶すお笑いはあまり得意ではないので、オリラジのような明るいネタはとても好きです(あとロザンとか博多華丸・大吉とかw)。

 

お笑いというジャンルはすごいポテンシャルを秘めてると思うけど、僕はその中でも特に「世界を肯定するお笑い」が好きだし、そういうものをこそやっていきたい。

素敵...!!!!

 

第3章:超プラス思考のすすめ

本章では藤森君の学生時代の取り組みなどがまとめられていました。部活をコロコロ変えたり、クラスのいけてる人に近づいたり。お笑いの道に行くと決めて、当時付き合っていた彼女と別れ話をしたエピソードはなんだかリアルな感じがしてお気に入りです(笑)

また、別のエピソードで「その発想はなかった!」と思ったのは「怒られたり貶されたりしたことは一切メモしない。代わりに、褒められたことでメモを満たす。」なるほどなあと思いました。

 

第4章:人間関係の攻略法

あたり前のことではあるのですが、ひとの悩みの大半は人間関係だということを理解するようになった話が本章で書かれています。その上で藤森君は「自分は戦闘的なことが苦手だし決定的に欠けている。穏やかに暮らしたい」と言っています。本当に共感...。感情のコントロールをすることは大事なのだけど、ちゃんと苦手な人とは距離を置くこと。自分らしくいること。

ここでまた「プライドレス」な話が出てきました。YouTubeやオンラインサロンは全部あっちゃんの真似をしているだけ、だけどプライドがあると真似なんか出来ない、だから自分はプライドレスでいい。あっちゃんと比べて自分にはこだわりもプライドもないけど、けどそれでいい。この考え素敵ですね。

 

第5章:まあ、なんとかなるさ

藤森君が自分らしくいられるのは家族がいるからとのこと。帰る場所があるから安心して生きて行けるそうです。文中からも感じましたが、ご両親がとても優しい素敵な方なんだろうなと。ひとの悪口を言ってはいけない、誰かが言っていたとしても同調しない、ひとの仕事を給与の額で見下してはいけない、そう育てられたとのこと。藤森君が他人を傷つけることが嫌いなのはご両親の影響だったんですね。

 

 

ふらっと気まぐれで手に取った本でしたが、とても気に入った本でした。是非読んでみてください♫