どくしょにっき。

読んだ本の感想を書いていきます。本のチョイスはテキトーです。

美容常識の9割は嘘

こんにちは、霜月です。

落合博子さんの書かれた「美容常識の9割は嘘」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

「コラーゲンはお肌をプルプルにする」「日焼け止めのSPF値は高いほど効く」「シャンプーなどに入っている界面活性剤は危険」「お風呂のあとの化粧水は必須」……。これらはすべて、真っ赤なウソだと著者は語ります。本書では、約30年に渡って、多くの患者の肌の悩みを解決してきた再生医療のプロフェッショナルが、これまで語られてきた美容常識のウソを暴き、科学的エビデンスのある「究極×最強のスキンケア法」を紹介します。「化粧品は『浸透させる』と生命が危険!?」「『オーガニック』『天然成分由来』に騙されてはいけない」「肌荒れ・乾燥肌は“洗いすぎ”が原因だった」「化粧品の『経皮毒』は科学的にはあり得ない」「“鉱物油が危険”は昔の話――安全性が高い保湿剤」「石けんとボディーソープ、使うならどっち!?」など、女性なら誰もが気になる疑問に答えます。誰でも簡単にハリツヤのある美肌を手に入れられる1冊!

 

読もうと思ったキッカケ

Amazon Primeで無料で読めたので!

 

感想

化粧品は「肌を健やかに保つこと」が目的であって、治療ができるわけではないと改めてわかりました。そして、必要以上に美容をやりすぎてはいけないけども、女性という生き物は美容のために何かをしたくて仕方がないものだということも、併せて理解できました。美容の知識が全くない私にとっては専門用語が多い箇所は読み飛ばしましたが、とても分かりやすい本でした!

 

STEP01:お肌のこと、どれくらい知っていますか?

本章では、肌の基本的な働きや仕組みについて説明されています。

美肌を手に入れる1番の近道は、肌の仕組みを正しく理解すること。よく言う「肌の奥まで浸透」の「奥」とは角質層のことらしいです。肌は表皮と真皮に分かれますが、角質層とは表皮の1番外側の「死んだ細胞」で作られているため、いくら保湿しても生き返りはしないようです。

そして、つい忘れてましたが皮膚の目的は体を守ること。外から変なものを入れない、水分を飛ばさない、体温を保つ、などいくつかありますが、押し込んだりして簡単に浸透されたら困ると言うことですね。

 

STEP02:もう惑わされない!知っておきたい美容常識の真実

本章では、よく聞く美容のあれこれについて解説されています。

個人的に勉強になったと感じたのは以下。

  • 無添加」というのはメーカーが勝手に言っているだけで意味がない
  • SPFは15以上はほとんど変わらないので数値よりもこまめに塗ることが大事
  • 顔のマッサーには皮膚の線維組織を壊すのでやめるべき
  • 「午前2時以降の睡眠はゴールデンタイム」に医学的根拠はない

また、医薬品/医薬部外品/化粧品、の違いも今更ながら勉強になりました。医薬品は病気の治療や予防を目的とした薬、医薬部外品は日本独自のカテゴリで厚生労働省が認可した有効成分を一定濃度で含む製品、化粧品は医薬部外品より効果が穏やかで肌を健やかに保つための製品、だそうです。ただし、医薬部外品は化粧品よりも成分表示ルールが甘いようです。

 

STEP03:おさえておきたい!お馴染み美容成分のウソホント

本章ではより科学的な話について解説されています。ちょっと難しかったですが、美容好きの方は面白く感じる章だと思います!

美容音痴の私でもなるほどなと思ったのは、

  • シリコンが体に悪いと言う根拠はない
  • コラーゲンを食べてもコラーゲンは増えない
  • ビタミンCは皮膚細胞を作る栄養素なので積極的に摂るべし(ただし、摂りすぎても排出される)
  • 化粧品は「未開封で3年保存可能」が必要なので防腐剤フリーはあり得ない(本当に防腐剤フリーなら消費期限が記載)
  • シミには4種類あり①老人性色素斑②そばかす③肝斑④炎症後色素沈着

肌は本来、何もしなくても自ら正常な機能を保つ力を持っているのだから、化粧品を過信したり洗いすぎたり、余計なものを塗りたくりすぎるのは返って良くないそうです。

 

STEP04:医師が教える「肌構造が蘇るシンプルスキンケア」

本章では本書のまとめとして、著者のおすすめするスキンケアが紹介されています。どれも直ぐに実践できるものばかりでした。

肌につける成分はなるべく少ない方がいい、美容液かクリーム1点で化粧水は不要、肌は極力触らない、肌は洗いすぎない、ノーメイクか薄化粧の日は水かぬるま湯で洗うだけ、毎日日焼け止めを塗る。やるよりもやらないケアを!

加齢による肌の老化を防ぐには、外的ストレス(紫外線/乾燥/摩擦/喫煙)と内的ストレス(疲労/食生活の乱れ/睡眠不足/精神的ストレス)を減らすことが重要。

化粧品の目的は「肌を健やかに保つこと」なので過信してはいけない、と繰り返し述べられています。化粧品はあくまで楽しむものであり、治療ではありません。

 

 

本書はスキンケアの基礎を学ぶのにとても良い本でした!

最近話題となっている美容方でも、①触らない②擦らない③洗いすぎない④日焼け止め、はよく聞くなあと思ったのですんなり頭に入ってきました。