どくしょにっき。

読んだ本の感想を書いていきます。本のチョイスはテキトーです。

医者が教えるサウナの教科書

こんにちは、霜月です。

加藤容崇さんの書かれた「医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナで整えるのか?」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

あらすじ

以下、Amazonからの引用です。

なぜ、ビジネスエリートはみんなサウナ好きなのか?
 著者は、「ビジネスエリートだからサウナが好き」なのではなく、「サウナが好きだからビジネスエリートになれる」のではないかという。

なぜなら、サウナがビジネスのパフォーマンスを上げる医学的根拠が次々と明らかになってきているからだ。

本書は、サウナ―でもあり医師でもある著者が、内外の最新研究を基に、サウナが脳と体に与える効果を紐解き、さらに、最大限の効果を出すサウナの入り方を医学的エビデンスに基づいて解説したサウナー必携のバイブル。本書を読んでサウナに入れば、別次元の「ととのい」が待っている!

 

読もうと思ったキッカケ

サウナに激ハマりしているので脳死で購入しました!笑

 

感想

めちゃくちゃ良書です。これからサウナを始めようと思っている人や、ガチのサウナーにもオススメです!元々、本書はサウナーのバイブル的な存在なので、情報発信しているサウナーの方々は本書を参考にしている方が多いそうです。著者は本当にサウナが好きなんだなあと本書を通じて感じました。

 

第1章:なぜサウナで仕事のパフォーマンスが上がるのか

本書を読んで1番衝撃だったのは「脳はボーッとしている時にも多くのことを考えており7割〜8割のエネルギーを消費している」ということ!そんなに!?と思いました。私はADHD持ちで酷い多動症なのですが、DMN(Default Mode Network)と呼ばれる脳がボーッとしている時に活動している回路が働きすぎると、ADHDや不安障害、統合失調症に繋がってしまうそうなのです。しかも、CEN(Central Exective Network)と呼ばれる脳が集中しているときに活動している回路は、エネルギー消費量が5%なのに対してDMNは70〜80%とのこと。サウナに入って整うというのは、この70〜80%のエネルギー消費を強制的に減らすことらしいのです。本書を読み始めて早々に驚きでした...。

他に驚きだったこととして、サウナ前にご飯を食べてはいけないということです。初知りでした。

また、サウナの効果は様々知られていますが、感情のコントロールが出来るようになったり、睡眠の質が改善されたり(サウナに入ると75%の人に睡眠改善が確認されたらしい!)、肌が綺麗になったり、良いことづくしです!

 

第2章:最強効果が出す、医学的に正しいサウナの入り方

私はいつもサウナに入る時に3セット回してからゆっくりお風呂に浸かり、最後にサウナ→水風呂をして上がる(外気浴無し)のですが、このやり方はオススメらしいです!サウナ→水風呂→外気浴、の流れだけ正しく行えば、セット間で他のことをしても問題がないそう。ただし、水分補給はこまめに。

また、「体が温まったか」の判断って顔に手を当てて確認していましたが、それはダメだそうです。全身の確認をしたいなら手や顔ではなく背中の真ん中あたりが温まったかが重要とのこと!

その他のTipsとしては、

  • 水風呂は16〜17度が適温なのでそれ以下の場合には入る時間を短くする
  • 水風呂は足だけではなく全身浸かり、水流を避ける(羽衣が剥がれる為)
  • 外気浴の前には身体を拭いて、下半身にも血液が回るようになるべく横になる

など参考になりました!

 

第3章:ここまでわかったサウナの科学

なんと、女性の方がサウナの効果を感じやすいそうです。元々、女性はホルモンバランスが定期的に崩れるため、確かに!と思いました。自律神経が乱れてイライラしてしまうだけでなく、幸せホルモンであるオキシトシンも減少してしまいます。その為、感情のコントロールが出来て美肌効果もあるサウナは、本当に女性にオススメだなと思います。

 

第4章:目的別・こんな時にはこの入り方

本章では、目的に応じたサウナの入り方について紹介されています。シャキッとしたい朝なら1〜2セット、熟睡したい夜なら3〜4セット。肩こりが酷いならサウナの中でマッサージするのも効果的だそうです。

 

第5章:日常生活へのサウナの取り入れ方

本章はちょっと面白パートでした。「理想のサウナ」「危険なサウナ」を著者の主観で列挙していたのですが、著者は本当にサウナが好きなんだなあと感じるばかりでしたw

 

第6章:サウナドクターに聞くQ&A

最終章は本当に爆笑しながら読みました。マナーがなっていない利用者について言及があったのですが、「汗を手で拭ってグジュグジュいっている音」「はあはあした息遣い」「水風呂に乱暴に入って羽衣を剥がしてくる人」そんな人見たことなかったので爆笑してしまいました!!w 立地や客層にもよるんでしょうか?

また、最高に笑ってしまったのは自宅サウナの作り方。イラスト付きで様々なパターンで紹介されていたのですが、ガチすぎて本当に著者のサウナ愛を感じました。

 

本書はサウナに興味がある人だけでなく、既にサウナが好きな人にもオススメしたい1冊です!とても良い本でした!

 

潜入!闇バイトと日本のシン裏社会

こんにちは、霜月です。

鈴木智彦さん、中村淳彦さん、山田敏弘さんの書かれた「潜入!闇バイトと日本のシン裏社会」を読んだので、過度なネタバレを避けつつ感想を書いていこうと思います!

 

 

あらすじ

以下、Amazonからあらすじ引用です。

特殊詐欺から強盗殺人にまで発展したとされるルフィ事件。
世間を震撼させたのが「闇バイト」に蝟集する若者たちの存在だ。
彼らはなぜわずかな報酬で強盗にまで手を染めてしまったのか。
YouTuber狩り、ダークウェブ、怒羅権、サイバー攻撃大麻ビジネス……闇バイトを入口に最新の裏社会の実態を明らかにするディープルポ。
令和の「悪党」たちが蠢く、黒い錬金術の全内幕!

 

読もうと思ったキッカケ

ルフィ事件について興味を持ったので読んでみました。また、YouTube中田敦彦さんが「強盗事件と闇バイト①②」という2つの動画をupしており、そちらも関連動画として拝聴しました。


www.youtube.com


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感想

めちゃくちゃ面白かったです。タイトルにある通り闇バイトについての章が多かったのですが、それ以外にもネット詐欺、パパ活、トー横キッズ、ランサムウェア感染による身代金要求、頂き女子、クラファン詐欺、等様々な裏ビジネスについて解説されていました。

 

闇バイト座談会

「簡単に1日で高収入」という謳い文句に踊らされ、闇バイトをしてしまう人にはZ世代の若者が多いそうです。要因の一つとしては、SNSで簡単に情報を仕入れることが可能になったから。これ迄、日本国内ではオレオレ詐欺振り込め詐欺など、時代によって様々なサギが流行ってきましたが、闇バイトに関しては叩き(強盗)や殺人まで起きているので「もはや詐欺ではない」。本当にそうだなと思います。闇バイトだけではなく特殊詐欺の共通点とも言えますが、マニュアルが本当に徹底しているそうなんですよね。実行者は頭を使わなくても行動できるという仕組みは、本当に組織だなあと...。警察やインフルエンサーが継続的に啓蒙活動していくしかないんですかね(イタチごっこですが)。

 

第1章:ルフィ事件の深い闇

テレビでも連日報道されていましたが、一連のルフィ事件で驚きだったのは主犯がフィリピンにいてスマホだけで指示をしていたという点でした。トカゲの尻尾取りみたいに、実行犯だけが捕まっても主犯に関する情報に行きつかなくて警察も苦労されたとのこと。怖いなと思ったのは、高時給バイトだと聞かされて応募し指示された場所に向かったら、スマホや貴重品を没収されて「逃げたら家族がどうなるかわかってるよな?」と脅されること。怖すぎる... 。

 

第2章:ネットに巣食う悪いやつら

本章では様々な詐欺の紹介がされていました。ランサムウェアのパートで面白いと感じたのは、ランサムウェアの8割以上はロシア産で国家ぐるみで作らせているとのこと。その証拠に、ロシア語を利用するコンピュータ上では起動しない仕組みになっているらしい。因みに、残りの2割は中国、北朝鮮イスラエルアメリカ。この垂れ込みをしたA氏は翻訳と通訳をメインに担当していること。分業化がハッキリしているのはリアル世界の詐欺だけでなく、サイバーの世界でも同様ですね。

怖いなと思ったのは美人局のパートです。マッチングアプリで知り合ってホテルに向かった男女が、ホテルから出てきたタイミングで女側の夫を名乗る男が登場し、「慰謝料を払え」と脅すそうです。勿論、女側は共犯者。この世界でも、マッチングアプリを使って男性とメッセージのやり取りをする人、当日ホテルに行く人、出てきたところに突撃して恐喝する人、等の役割分担があるようです。

 

第3章:シン裏社会の最新犯罪

立ちんぼ、トー横キッズも連日テレビ等でも報道されていますね...。様々な理由があるようですが、ホストや推しに貢ぐための資金を稼ぐために、買春している方が多いようです。女性はやはり性的なサービスする上でリスクや危険が伴うので、辞めて欲しい気持ちでいっぱいですが彼女らは望んでそうしているんだよなあと...。とはいえ街娼は売春禁止法で禁じられているので、名前が変わっただけで違法行為であることには変わりありません。

 

とても面白かったのでおすすめ本です。興味持った方は是非読んでみてください!